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2014.04.01 [第54号]

注目の「メガネ」 Google Glassの最新情報


Googleが開発している未来的なメガネ型ウェアラブルデバイス「Google Glass」。
近いうちに一般向け発売が始まると言われており、発売時期と価格を正式アナウンスする業者も現れるなど、いろいろな面で注目を集めていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回は、Google Glassについてこれまでに判明している情報をまとめてみました。


おさらい...Google Glassとは?

Google Glassとは、Googleが開発しているヘッドマウントディスプレイ方式のウェアラブルコンピュータです。例えばPCの前に座ったり、スマホを見つめていなくても、いつでもどこでもコンピュータの機能やインターネットを利用できるデバイスです。まるで眼鏡のようなフレームに小さなモニタが取り付けられており、利用者は視界の一部で常に情報を得ることができます。操作はタッチパッドと音声コマンド、まばたきを利用して行うことができます。ハード面ではARM系のOMAPプロセッサをベースとし、OSはAndroidが搭載されています。なお、インターネット接続はWi-Fi経由となっています。

現在出回っているのは開発者向け版

「Glass Explorer Program」という早期導入プログラムが2013年2月より開始され、希望者は条件付きながら開発途上のGoogle Glassを入手できるようになりました。ユーザーから操作性や利便性などに関するフィードバックを得ることや、開発者がGoogle Glass対応アプリを開発できるようにすることが目的とされています。なお、対象者は米国内の居住者に限定されており、プログラムに申し込んでも抽選があるため、必ずしも全員が入手できるわけではありません。最新バージョンは「Google Glass Explorer Edition 2.0」です。

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Google Glassの開発者向け版「Google Glass Explorer Edition 2.0」の現物の外観。
眼鏡のようなフレームに、プリズムのようなディスプレイ部分や
カメラ、ボタン、タッチパッド、各種センサーなどが備えられた本体部分が一体となっています。映像は右目の右上に表示されるような形になり、明るさは自動で調整されます。スピーカーは標準では骨伝導スピーカーが搭載されています。


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Explorer Edition 2.0の付属品一式。USB充電アダプタ、USBケーブル、専用ポーチ、フレームに取り付けられるサングラスなどが付属しています。箱の一部に各部の説明やセットアップ方法が記載されています。


発売時期に関する公式情報はなし

気になる正規版の発売時期ですが、この原稿を書いている時点では公式情報は発表されていません。価格についても一切情報はありません。2014年4月という未確認情報もありますが、もしそうだとすれば、この原稿を目にされている時点ですでに何らかの発表がされているかもしれません。そうでない場合、Googleからの発売に関する情報を待つ必要があります。とくに日本においては、日本語の音声コマンドへの対応が必要なことから、英語圏に比べ、発売が遅くなると予想されます。

Google Glassの利便性と課題

Google Glassが力を発揮しそうな利用方法としては、まず「写真・動画撮影」「ナビゲーション」「音声通話」などが挙げられます。その他には、例えばある飲食店を目にしたら、その飲食店に関する情報が即時に表示される...といったように、即時性の高い情報端末としての利用方法が考えられます。操作の制約から、PCやスマートフォンと比べると、活躍の場が限られるようにも思えます。しかし、まったく新しいデバイスのため、今後斬新な利用方法が次々と生み出される可能性があり、それによってGoogle Glassが普及するかどうかが決定づけられるのではないでしょうか。課題としては、Google Glassを身につけることの「見た目の特異さ」や、撮影におけるプライバシーの問題などが挙げられますが、新しい製品や概念が広まる際に何かしらの問題が浮上するのは自然なことであり、いずれ解消に向かうと考えられます。


写真、文:鈴木良歩

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