巻頭特集 -旬の話題をお届け-

2013.03.01 [第46号]

3DプリンタにXeon Phi...いま注目の製品に迫る!

技術の進歩やトレンドの変化は早く、日々多くの製品や技術、サービスが生み出され、
そしてその一部がトレンドとなり、多くはそのまま消えていきます。
さて今回は、注目度や知名度の差はあれど、今現在注目を浴びている
まったく異なる3つの製品をご紹介します。


2013年は「3Dプリンタ元年?」

昨年から今年にかけ、安価な3Dプリンタが多数発売され、
今までは一部の企業や公的期間にしか手が届かなかったのが、
個人でも気軽に購入できる価格帯の製品がいくつも発売されてきて、
最近にわかに注目を浴びています。
(実は、最近の月刊手柄でも誌面の至るところに3Dプリンタが登場しています。)

これらの3Dプリンタがどの程度の性能を持っているのかというと、
たとえば、3D Systems社が発売した「CubeX」という3Dプリンタでは、
バスケットボール大の3Dモデルを成形できます。
さらに、マルチカラープリントの出来るモデルもあります。
(CubeX Duoで2色、CubeX Trioで3色)
今後はさらに安価で高性能なモデルが登場してくると予想されます。
1~2年後には3Dプリンタでつくられたオブジェクトが
当たり前のように身の回りに転がっているかもしれません...。

top1.jpg
3Dプリンタ「CubeX Trio」
写真のようにライン入りのバスケットボール大の
オブジェクトを成形できる。



Intel版のGPGPU?「Xeon Phi」

「Xeon Phi」とは、Intel社のMICアーキテクチャのブランド名であり、
X86互換のコプロセッサを搭載した並列コンピューティング用の
演算ボードのことをいいます。NVIDIA TeslaのようなGPGPUボードの
Intel版と考えればわかりやすいのではないでしょうか。
基本的にはXeon搭載機のPCI-Expressバスに挿して利用します。
GPGPU同様、主にHPC分野での利用が想定されていますが、
将来的には企業のデータセンターやワークステーションでの利用も
視野に入れているようです。

特長としては、X86互換なので、
従来アーキテクチャのアプリケーションをそのまま使うことが出来るため、
既存のソースコードの書き換えが必要だったGPGPUよりも
プログラミングが容易ということが挙げられます。
また、ボード単体で1つのx86マシンの体を成しているため、
ホストOSとは独立したLinuxベースのOSを動作させることが出来たりもします。

第一世代のXeon Phi製品は2013年1月28日に発売され、
Xeon E5ファミリーと組み合わせることで1カードあたり1TFLOPSの性能を
実現できるとされています。

top2.jpg
「Xeon Phi」の外観。まさにGPGPUボードのIntel版...といった趣です。


Xeon Phi対応マシンを実際にテガラで製作した事例はまだありませんが、
未検証ながら設計した構成事例はありますので、参考までにご紹介します。
今後、GPGPUのように徐々に普及が進むかもしれません。

---------------------------------------------------------------------------------------
top4.jpg

CPU :Intel Xeon E5-2650 2.00GHz 8コア ×2
MIC :Intel Xeon Phi XP5110P 1.053GHz 60コア
メモリ :64GB DDR3-1600(16GB×4)
HDD :1TB S-ATA
タワー型筐体 1600W電源搭載(100V時は1000W動作)

参考価格:¥1,200,000-


WEBで高度なグラフを表示「 HighCharts」

今回紹介する中では規模はかなり小さくなってしまいますが、
WEB上で高度なグラフやチャートを表示できる「HighCharts」という
JavaScriptベースのWEBアプリケーションがあります。
開発しているのはフランスのHighsoft Solutions社ですが、
日本にも徐々にその評判が伝わり、さまざまなWEBサイトで導入が進んでいます。

top5.jpg
複合グラフや切り替え式の為替チャートもこの通り。


上の画像はHighChartsのWEBサイトに表示されているグラフとチャートですが、
かなり高度な表示をWEB上で実現しています。
また、JavaScriptベースなのでiPhoneやiPadのSafari、IE6以降などの
あらゆるブラウザに対応しているのも特長です。

このようなWEBアプリケーションの進化によって、
WEBサイトにおける表現の可能性はどんどん広がっていくのではないでしょうか。


文:鈴木良歩



ページの先頭へ