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Fly Me to the Sun -佐藤CEOのコラム-

2013.03.01 [第45号]

最終回 - アイデアやインスピレーションを生み出すためには

発明や開発やイノベーションについてこれまでに各種の事例を見てきましたが、それらのすべてに共通することはなんでしょう?
...それは、最初のネタや思いつきは、すべて「たったひとりの個人の頭の中から生まれる」ということです。新規の発想やアイデアやインスピレーションは、けっして組織やチームといった集団の中から出てくるものではありません。

では、そのようなアイデアやインスピレーションは、どうやって個人の頭の中から生まれるのでしょうか。発明家やイノベーターと言われる人たちは、どのようにして優れたアイデアや着想を得ているのでしょうか。どうやらそこには、一律の教科書的なやり方も公式(方程式)もないようです。つまり、「1+1=2」というわかりきった、あるいは誰もが理解できる答えではなく、「1+1=10」とでもいうような常識とは違う飛躍が、発明やイノベーションには必要なもののようです。地道な考えの積み重ねの延長にあるものではなく、突然の「閃き」とか「啓示」といったものではないかと考えられます。
しかしもちろんそれは、なにもしないでただ待っているだけで閃くとか、天からの啓示として与えられるというようなものではないはずです(=「棚からぼた餅」では、けっしてないです)。



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エジソンの有名な言葉に、

Genius is 1% of inspiration , and 99% of perspiration


があります。「名言」と言われるこの言葉の真意は、「1%のひらめきがあれば、99%の無駄な努力をしなくてもよい」または、「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄だ」ということだったのだそうです。
インスピレーションはひらめきと翻訳されることが多いですが、もともとの英語の意味は、「霊感」です。また、「閃き」と似た内容の言葉に「セレンディピティ」や「シンクロニシティ」というのもあります。

これらの言葉もエジソンの言うように、理屈(理知的な思考)で理解できるような人間の「努力」を越えたところに、なんらかの幸運な、または偶然の要素が加わって、発明やイノベーションの発想が生まれる(=直感的に閃く)ということなのではないかと思います。
技術者や研究者は、別に天才というわけではありませんが、製品開発や研究においては、常に発明的なまたはイノベーション的な発想が求められています(あるいは、芸術家や小説家、映画監督や芸人でも同じでしょう)。

天才ではない普通の人にとって、ひらめきを生むために取るべき大事な姿勢とは、「常に自分の解決すべきテーマについて考え続けること」と、「常に五感をフルに使うこと」なのだと思います。考え続けることは「理性」であり、五感は「感性」の問題です。おそらくその両方がバランスよく、かつ、研ぎ澄まされて先鋭的に働いたときに、なんかの加減(きっかけ)で、ひらめくということがあるのではないかと思います。

ちなみに五感とは、「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の5種類の感覚機能のことで、もともとは古代ギリシャのアリストテレスの頃から言われていた基本的な分類のことですが、現代においては、もっと多くの感覚があることがわかってきており、例えば、第六番めの感覚として「平衡感覚」を挙げる場合もあります。
「第六感」というのは、勘やインスピレーションのことを差すことが多いと思いますが、上記の考え方でいけば、理性と感性が最高にバランスが取れた状態が脳がもっともフルに活性化された状態であり、それこそがひらめきを生み出すための前提条件となっていると言えるのかもしれません。つまり、「第六感とは、平衡感覚」なのだと。


ものごとを偏見ではなく片寄らない眼で見ること、感じること、考えること、
それにより、「真理」が見えてくるということなのかもしれません。
それと、真理が見えたら、たとえひとりでも頑張る「勇気」を持ちましょう!

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コラム「Fly Me to the Sun」は今回を持って終了となります。
長い間ご愛読いただき、ありがとうございました。



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