巻頭特集 -旬の話題をお届け-

2011.02.01 [第20号]

PCの寿命は何年なのか?

故障しやすい部品の症状・傾向と
PCの寿命を伸ばす3つのポイント


PCはいろいろな部品(パーツ)が集まって構成されていますが、
統一規格に沿って設計されており、どのメーカーのPCであっても
パーツの構成はほぼ同じです。
また、製品の世代交代が早いことからか、耐用年数が低く設定されており、
一般家電製品などと比べると信頼性や耐久性は劣っているのが現状です。
今回はPCの中でどの部品が壊れやすいのか、どんな症状が発生するのか、
そして少しでも長持ちさせるコツをご紹介します。




HDD(ハードディスクドライブ)
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常にプラッタと呼ばれる円盤が高速で回転し、酷使されているHDD。
熱にも衝撃や振動にも弱く、デリケートな部品です。


PCの構成部品の中で最も故障しやすいのがこのHDDです。代表的な症状は
電源を入れてもOSが起動しない、起動中に止まる、カツカツ異音がする...と
いったものです。故障しやすいにもかかわらず、PC内のデータが全て保存されて
いる重要な部品です。寿命については当たり外れが大きく、1年で壊れる事も
あれば10年持つこともあります。テガラの経験上、例えば24時間稼働のサーバー
では、使用開始からだいたい4~5年経つと徐々に故障するHDDが増える傾向に
あります。重要なデータはバックアップしておかないと、痛い目を見ることも...。



電源ユニット
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ATX規格の電源ユニットの一例。
その耐久性はピンキリです。


HDDに次いで故障しやすいのがこの電源です。
熱で電解コンデンサが劣化して規定の電圧が出なくなってきたり、
ノイズが激しくなってPCが正常に起動しなくなったりします。
3~5年くらいから故障が散見されるようになりますが、
ニプロン等の産業用電源は例外です。



電池
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通常、電池はマザーボード上に搭載されており、
容易に交換できます。


PCには時計を動かしたりBIOSの設定を保存するために
電池が搭載されていますが、だいたい3~5年で寿命を迎えます。
電池が切れると時刻やBIOS設定がリセットされ、
起動時にエラーメッセージが出ます



マザーボード
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PCの中核であるマザーボードの故障は
修理費用が高額になることが多く、最もやっかいなトラブルです。

マザーボードの故障は電解コンデンサが寿命を迎えるケースが多く、
高額な修理費用がかかります。
症状はまったく電源が入らない、使用中に突然フリーズするなどです。
2000年代前半には一部で粗悪な電解コンデンサが使われている
PCがありましたが、最近は品質が向上してきています。




光学ドライブ

光学ドライブは埃にめっぽう弱く、
工場の床などで使用していると1~2年で故障する場合があります。
症状はディスクが認識しない、トレイが開かないなどです。



ファン
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グラフィックボード上に搭載されているファンも
意外とヘタリやすいので要注意。


ファンは筐体やCPUなどの冷却に利用されていますが、
ベアリングの摩耗により早いと3~5年程度でヘタリが出てきます。
症状としてはだんだん回転数が落ちてきたり、異音が発生したりして、
しまいには止まってしまいます。
また、埃がたまってファンが止まることもあります。
ファンが止まると温度異常を引き起こし、別の故障を招きかねません。



総括

今までのテガラの経験では、だいたい使用開始から5年程度経過すると、
なんらかのトラブルが連続して発生するようになるケースが多いです。
また、年月が経つと、その時代のOSやアプリケーションに性能が
追いつかないという、別の意味での「寿命」を迎えてしまいます...。
しかし、中には10年間ノントラブルで動き続けるPCもありますので、
使用頻度や使い方しだいでさらに寿命を引き伸ばす事ができるでしょう。
また、産業用PCの場合は10年以上の使用に耐えられるよう設計されているので、
このめやすには当てはまらないと言えます。


まとめ
PCの寿命は「5年」がめやす。
  しかし、メンテしだいでまだまだ使える。



【PCの寿命を伸ばす3つのポイント】

1. 高温多湿を避け、
  人間が過ごしやすい環境で利用すること
2. 埃の多い場所を避け、定期的に清掃すること
3. 振動や衝撃を与えないこと



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文:鈴木良歩



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