巻頭特集 -旬の話題をお届け-

2010.08.01 [第14号]

世代交代

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押上駅前交差点から見た東京スカイツリー


新しいシンボルと、現役のシンボルを訪ねて

話題の東京スカイツリーを訪ねてみた。
建設現場は浅草からわずか1kmほどの場所にある。
京成電鉄の押上駅で降りて地上に出ると、周辺一帯は工事現場。
そして見上げれば巨大な塔。鉄柵に囲まれた連絡通路の中で、
道行く人の多くがその塔にカメラを向けていた。
すでに398mの高さに達しており、完成すれば634mの高さになるという。
しかし、真下から見上げているとそこまで高いとは感じられない。
浜松でアクトタワー(211m)を見上げるのとそう変わらないような気もする。
ちょっと近づきすぎたか。工事現場から離れると、そこには下町の風景が広がっていた。
地方都市の駅前とそんなに変わらない雰囲気。
周辺一帯の大規模な再開発も予定されているらしいが、
この辺りの風景も人々の生活も、これから大きく様変わりしていくのだろう。


せっかくなので、まだ現役の東京のシンボルを見に行ってみようと思い立った。
そう、目指すは東京タワー。押上駅の長い階段を降りて都営地下鉄浅草線に飛び乗る。
幸いにして乗り換えなしで近くの駅(大門)まで行けそうだ。
駅を出ると、目指すものは思いのほか遠方にあった。
周辺は立派なお寺(大本山増上寺)や大きな木々の生い茂る公園(芝公園)が隣接し、
各国の大使館が点在している。いかにも東京らしいと思う。
東京タワーまでは車社会の浜松で暮らす人間の感覚からするとかなりの距離を歩かされる。
やっとのことで目の前まで行くと、その風貌はスカイツリーにひけを取らないばかりか、
まだまだ威厳や存在感は上回っているように感じられた。まずは地上にある建物に入ってみた。
東京タワーを訪れるのは20年近く前、小学校の修学旅行以来だ。
平日なので人影は多くないが、とくに外国人観光客の姿がちらほら見受けられるのが印象的だ。

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芝大門と東京タワー


建物内部はというと、リニューアルされ現代風になってきているが、
なにせ50年前の施設。あちこちから昭和の残り香が感じられる。
ここはせっかくの機会なので、250mの特別展望台に行けるチケットを買った。
修学旅行のときは150mの大展望台までだったので、
一度は特別展望台へ行ってみたかったのだ。
いったん大展望台へ上がり、そこから別のエレベーターで特別展望台へ。
周辺を見渡すと、大展望台とは高度感がまるで違う...全てのものが小さく見えるようだ。
東京スカイツリーの姿を探してみると、はるか遠くに見つけることができた。
東京スカイツリーが完成すると、東京タワーは放送塔としての主な役目を終えることになるが、
その後どうなるかはまだ決まっていないようだ。
役目を終えた東京のシンボルは、どんな運命をたどるのであろうか。



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押上駅前にある建設事業の案内板

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東京タワー特別展望台から見た東京スカイツリー




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